「行くぞおおおお!相沢ああああ!」

いや、意味が分からないぞ、北川。

「な、何故だ!俺とお前は篤い、否!太陽よりも熱い友情が繋がっているハズじゃないかっ!!」

それこそ待て、いつ、俺と、お前がそんなモノで繋がったというんだ。

全然身に覚えがないんだが。

「何を言う!俺がツーと言えばお前がカー、阿と言えば吽。そういう息のあいようじゃないのか!」

そうだったかなぁ?











*閑話休題*











しかし、俺ってそんなにお前と合わせてたっけ…?

「そうね…端から見たらスゴイ息の合いようよ?」

唐突に出てきたな、香里。
だが、納得がいかんぞ。何故俺がこんな妖怪アンテナと。

「妖怪じゃねぇって」
「アンテナは、否定しないのね」

いや、香里、そこは突っ込んでやるな。
なんか哀れに感じるから。

「いや、相沢よ…お前が止めないでくれ、尚更切ない」

そうか、それはすまん。
そう言うつもりで言ったんじゃなかったんだが…

「それ以上は止めてくれえええええ!!!」

あ、走っていっちまった。
うーん、何が悪かったのかなぁ?

「さぁ?思うところでもあったんじゃないかしら?」

まぁ、いつも通り授業が始まれば帰ってくるんじゃないかね?
あいつは開き直る速度早そうだし。
 
 
 
 
 
「よー、相沢、飯食い行こうぜー」

お前は…授業が終わってから、しかも昼時にピッタリ帰ってくるか?
サボってたからって石橋が適当に出席付けてたぞ?

「げ、マジか…でもまぁ、石橋だし、なんとかなるだろ?」

あー、それは俺も否定しない。
何か適当に付けてたんだが、お前の欄に出席してるって意味の○があったような。

「おぉ、さすが石橋、ついにボケたか。とりあえず、飯行こうぜー」

まぁいいか…俺の出席じゃないし…
今日は学食か?

「あぁ、さすがに弁当作る時間が無かったからなぁ…」

ふむ、夜間のバイトもそこそこにしておけよ?
あんまりそっちにのめり込むと生活環境戻せなくなるぞ。

「そうなんだけどなぁ…やっぱ給料良くてな」

お前、一体何に貯めてるんだ?
普段からそう使ってるように見えないんだが。

「んー、まぁなんだ。一応俺一人暮らししてるからなぁ」

あれ、そうだっけか?
高校で一人暮らしかぁ…大変だろう?

「でもまぁ、楽しくはあるぞ」

そうだろうなぁ…ちょっと羨ましくは思うぞ。
だが、秋子さんの御飯は捨てがたいな。あれは普通の飲食店じゃ味わえまい。

「あぁ、秋子さんな、料理上手いもんなぁ…」

うんうん、それは良く分かる。
いっつも食ってるからな。
まぁ、とりあえず、学食向かうとするかね。

「おー」

 
 
 
 
 
 
「しかし、予想通りとはいえ、混んでるな、相の字よ。」

それを言うな、北の字よ。
ついつい、教室で話し込み過ぎてたようだなぁ。
普段なら颯爽とスタートダッシュを決めていたからな。

「ふむ、どうしたもんかなぁ…?」

うーん、どこか空いた瞬間に滑り込む、しかないんじゃないかなぁ?
それか…うん、そうだな。
北川よ、これからの予定は?

「ん、授業やって、今日はバイトが休みだから家に帰って寝るくらいかな?」

宜しい、ならば北川よ。
我らが戦地に赴く…なんていうのはどうかね?

「ほほぉ、それは言外にサボる、ということかね、相沢よ。」

なぁに、我ら学生、遊ぶのも本業というだろう?

「うむ、それには同感だ!ならば往くか!」

おう!

「そうは、行かないわよ?」

げ、香里…

「よ、よう美坂。ど、どうしたんだ、こんなところで」
「黙らっしゃい、あんた達は、キチンと授業受けること!」

受けること、と言いつつ俺等の首根っこ捕まえていく当たり流石だな、香里。
できればなかなかに苦しいから離して欲しいんだが…

「あら、離したらあなた達当然の如く逃げるでしょう?」
「それは勿論!」

あ、馬鹿。
そんな正直に言ったら…

「へー…なら、尚更、離す、訳には、行かない、わねっ!」

あーあ、馬鹿が、殴られてやんの。
はぁ、仕方ない。大人しく放課後を待つとしますか。

「そうしてくれると助かるわ、このお馬鹿引きずってかないといけないし」

イエッサー。
とりあえず、手離してくれ。ちゃんと着いていくから。

「ん、よろしい」
「裏切ったなあぁぁぁ!相沢あああぁぁぁ!」
「あぁもう!うるさい!!さっさと戻る!」

やーぃ、また殴られてやんの。
しっかしまぁ、何がしたかったのやら?
ギャーギャー騒ぎながら香里に引きずられてるし。

「相沢君、早く来なさいよ」
「そーだぞぉ、相沢ー。遅れるぞー?」

……まったく、世話の焼ける友人共だこと。

 


  その後、放課後になって北川とゲーセンで大暴れしたのは、まぁ恒例ってことで。
なんだかんだで名雪と香里もその場にいたのは…まぁ、お愛嬌だろう。
結局、その日の昼は食いっぱぐれたけどなっ!
 
 
 
 
 














      〜 あとがき 〜





とりあえず、思いつく限りのネタを上げてます。
そして、会話形式ver2ってことで、北川編を仕上げてみました。
いや、当初はギャグのハズが…なんだってこんなお話に?
予定とは全然違う形に成り上がりました。うーん世の中って不思議っ☆

とりあえず、祐一と北川ってこんな感じで毎回馬鹿話してそうだなーって思いますよね。
こんな友人、俺も欲しいモノです。
ま、今回はここらへんで。

         では!


                 From 時雨  2006/04/01